
はじめに:まさか自分が「食べられなくなる」とは思っていなかった
胃腸だけは自信がある。そう思っていました。
60年以上生きてきて、胃腸の病気にかかったことは一度もなく、胃薬を飲んだ記憶もほとんどありません。だから今年の1月に突然やってきたあの痛みが、まさか逆流性食道炎のはじまりだったとは、そのときの私には想像もできませんでした。
この記事では、私が体験した逆流性食道炎の症状・経過・食事制限・3か月後の現在について、同じような症状で不安を感じている方の参考になればと思い、ありのままをお伝えします。
突然の胸の痛み――最初は「心臓?肺?」と大慌て
今年の1月、夜に突然、胸、みぞおちのあたりに強い違和感と痛みが出ました。
私はもともと健康診断で心臓と肺に「要注意」の指摘を受けていたこともあり、「もしかして心臓?」と怖くなり、すぐに総合病院の**時間外(救急)**へ。
その日は心電図と肺のレントゲンを撮ってもらいましたが、「今回の痛みとは関係ない」との診断。その日はいったん帰宅しました。
2日後、食事中に食道が詰まる感覚
ほっとしたのも束の間、2日後の夕食時に今度は「食道に食べ物が詰まった感じ」と強い痛みが出て、再び時間外受診へ。
そこで初めて言われたのが、
「心臓・肺ではなさそう。食道や消化器系の可能性があるので、消化器内科で胃カメラの相談をしてみてください」
という言葉でした。
消化器内科を受診――診断は「逆流性食道炎」の疑い
翌日、かかりつけの消化器内科を受診しました。
幸い、昨年8月に同じ医院で胃カメラ検査を受けており、そのときは異常なし。主治医からは、
「昨年の検査では問題なかったので、急激に悪化する可能性は低い。症状からみると逆流性食道炎の可能性が高いので、まず2週間、薬で様子を見てみましょう」
との診断で、お薬をもらって帰宅しました。
「食べられない」日々のはじまり――体重が1週間で5kg減
ここからが本当につらかった。
その日から、普通の食事がのどを通らなくなりました。固形物はもちろん、味の濃いもの・飲み込みにくいもの、すべてアウト。
最初の3日間は、一食につき大さじ3杯のおかゆのみ。
4日目からはかろうじて「調味料なし・お出しだけで煮た野菜の煮物」が食べられるようになりましたが、うどんもそうめんも、のどを通りませんでした。胸のもやもやとした違和感と痛みが続く日々。
そしてその1週間で、体重が5kgも落ちました。
もともと肥満体型だった私でさえ、さすがに「ここまで食べられないのか」とショックでした。
月ごとの回復記録
一進一退を繰り返しながら、少しずつ食べられるものが増えていきました。
▶ 1か月後(2割回復) そうめんを4等分に折って、お出しだけで食べられるようになりました。調味料はまだNG。
▶ 2か月後(5割回復) 野菜の煮物を薄味なら少し食べられるように。外食はまだ難しい状態。
▶ 3か月後(7割回復)=現在 やわらかく調理したお肉や魚も食べられるようになりました。友人とのランチ会にも、やっと参加できました(本当にうれしかった!)。
今もまだ食べられないもの: カレー・ラーメン・噛み切れないお肉・イカのお寿司など。辛いもの・硬いものはまだ厳禁です。
原因を振り返る――リンゴ酢の「飲み方」に落とし穴があった
3か月経った今、改めて原因を考えてみると、ひとつではないと思っています。
ただ、思い当たる大きなきっかけのひとつが、リンゴ酢の使い方でした。
昨年夏の健康診断で、初めて肥満の診断を受けました。肥満改善プログラムの指導では「海藻を積極的に食べましょう」とのことで、毎日ひじきごはんを食べていました。
以前は穀物酢で酢飯を作っていたのですが、「リンゴ酢のほうが身体に良さそう」という気持ちから、リンゴ酢の原液をそのままご飯に混ぜて、すっぱいひじきごはんを毎食食べていました。
友人にこの話をしたら、一言。
「それ、リンゴ酢をそのまま飲んでるのと一緒やん。絶対に胃を荒らすわ(笑)」
……そう言われると、確かにそうです(笑)。
今思えば、年末ごろから柑橘系のものを食べたあとに胸のあたりに違和感を感じていたことも思い出しました。あのとき気づいていれば……と少し後悔しています。
逆流性食道炎と向き合ううえで気をつけていること
現在も服薬しながら療養中ですが、日常生活を取り戻しつつあります。
私が気をつけていることをまとめると:
- 食べすぎ・飲みすぎをしない(少量を数回に分けて食べる)
- 刺激物・濃い味・酸っぱいもの・辛いものを控える
- 食後すぐ横にならない
- リンゴ酢や柑橘系は少量・薄めて使う
- 体重管理を続ける(胃への圧迫を防ぐためにも)
完治まで半年かかる人もいるそうで、治ったあとも薬を飲み続けるケースもあると聞き、正直まだ不安はあります。でも、焦らずゆっくりと治していこうと思っています。
おまけ:体重は3か月で7kg減、腰痛まで消えた
最後に、ちょっとした「おまけ」のお話。
逆流性食道炎になってから3か月で、体重が合計7kg減ったままキープされています。
もちろん、こんな体験は誰にもおすすめできません(笑)。ただ、身体が軽くなったせいか、長年悩まされていた腰痛がなくなったのは正直うれしい副産物でした。
まとめ
60代になると、胃腸もこれまでと同じようには働いてくれないようです。
「胃腸は強いから大丈夫」という過信が、今回の逆流性食道炎につながったと反省しています。特にリンゴ酢などの酸性の強いものを原液で摂取する習慣には、注意が必要です。
胸の違和感・喉の詰まった感じ、食道の詰まった感じ・食べ物が通りにくいなどの症状がある方は、ぜひ早めに消化器内科を受診してみてください。
私と同じような症状で不安を感じている方の、少しでも参考になれば幸いです。
現在も服薬・療養中のため、この記事は個人の体験談です。医療的なアドバイスではありません。症状がある場合は必ず医師にご相談ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。


