
実家じまいや親の介護、そしてお別れ——。60代を迎えると、これまで経験したことのない仏事や供養の場面に直面することが増えてきますよね。
我が家でも今年、父が1月1日に他界し、初めての「初盆(新盆)」を迎えることになりました。
実は昨年5月、兄が介護施設に入居したタイミングで実家の仏壇を私のマンションで預かっていたのですが、我が家には畳の部屋も座布団もありません。
「マンションで、しかも畳がない部屋でお寺さんをお迎えして大丈夫かしら…?」と最初はとても不安でした。
今回は、我が家が実際にマンションで執り行った初盆法要の様子と、事前準備、そして「無理をしない法要のヒント」をお伝えします。同じように悩んでいる方の心が少しでも軽くなれば幸いです。
お寺さんの一言にホッ。「できる範囲で大丈夫ですよ」

今回お世話になったのは、父の葬儀や四十九日法要でもお願いしたお寺さんです。
マンション暮らしで座布団もないことを事前に相談したところ、ご住職からは温かいお返事をいただきました。
「椅子でのお参りで十分ですよ。座布団もわざわざ用意しなくて構いません。精進料理も、できる範囲で整えていただければ大丈夫ですよ」
形式にとらわれすぎず、供養する気持ちを大切にしてくださる言葉に、肩の荷がスッと下りるのを感じました。
【事前の準備】1週間前にしておいて良かったこと
我が家は葬儀をホール(会館)で行ったため、ご住職が自宅マンションに来られるのは今回が初めてでした。
そこで、スムーズにお越しいただけるよう法要の1週間前に以下の手配をしておきました。
- 自宅マンションへの詳細な地図
- マンションの駐輪場の場所案内
お盆の時期、お寺さんは多くの檀家さんを回られます。迷わず到着できるよう、駐車・駐輪スペースを含めた案内を事前にお渡ししておくと、当日の安心感が違います。
【当日用意したもの】お寺さんのアドバイス&我が家の工夫
お寺さんに教えていただいた基本の準備
- 御布施
- 線香・ろうそく
- 仏花
- 精進料理
- お供え物(故人が好きだったお菓子・お酒など)
我が家で用意した設備・小物
- お供えのお水とごはん
- 数珠
- 椅子 4脚(ご住職、兄、夫、私の分)


当日はご住職が、父・母・祖父母、そして先祖代々の「経木(きょうぎ)」をお持ちくださり、約30分間心を込めてお経をあげていただきました。畳がなくても、椅子に座って静かに手を合わせる、とても温かい時間を過ごすことができました。
初盆法要を終えて気づいた「注意点」と「コツ」
1. 日程の予約はとにかく早めに!
お盆期間中(8月13日〜16日頃)は、お寺さんにとっても一年で最も忙しい時期です。特にご自宅に伺う法要は、檀家さん優先でスケジュールが埋まっていきます。我が家も8月2日の朝(9:30〜10:00)とお盆より少し早い日程になりましたが、希望の日時で執り行うためにもできるだけ早い時期の予約をおすすめします。
2. 参列者は「今の家族の状況」に合わせて選ぶ
病気の為、人が集まる場所や大人数が苦手な兄の気持ちを一番に考え、今回は親戚には声をかけず、家族(兄・夫・私)だけで執り行いました。 「親戚をどこまで呼ぶか」で悩む方も多いですが、今の時代、無理をして形を整えるよりも、参列者みんなが心穏やかに過ごせる形を選ぶのが一番だと感じています。
まとめ:型にはまらず臨機応変に
「きちんとしなきゃ」「昔からのしきたり通りにやらなきゃ」と思い詰めがちな仏事ですが、今回体験してみて分かったのは、型にはめず臨機応変に対応することで、気持ちがずっと楽になるということです。
お盆休みには、私の子供や孫たちが我が家に集まります。 「おじいちゃんにお線香あげてね〜」と声をかけて、賑やかにお参りしてもらう予定です。
立派な和室や座布団がなくても、故人を想い、家族が集まって手を合わせる。それこそが一番の供養になるのではないでしょうか。