
毎年、冬至には欠かさず「ゆず湯」に入ります。
これだけは若い頃から続けている、我が家の小さな年中行事です。
ただし、我が家のゆず湯はちょっと変わっています(笑)
ゆず1個150円の時代。だからこそ、無駄にしない


今年のゆずは、1個150円。
スーパーで手に取った瞬間、心の中でそっとつぶやきました。
「これは…大事に使わねば」
食べ物を粗末にしたくない。
これは私のちょっとした美学です(笑)
そこで、ゆずは半分だけ皮をむいて料理用に。
夕飯にはゆず大根を作り、残りの皮は千切りにして冷凍保存。
冷凍庫を開けるたび、
「ちゃんと使い切ったなぁ」と、少し誇らしい気分になります。
皮をむいた後のゆずを、浴槽に「ぽん」


皮を半分むいたあとのゆずを、そのまま浴槽へ。
「ぽん」
お湯に浮かぶゆずを眺めながら、深呼吸。
ほんのり広がる香りに、1年分の疲れが溶けていくような感覚。
プチ瞑想の時間です(笑)
……ただし正直に言うと、
香りはちょっと弱めでした。
そりゃそうですよね。
「果汁を搾ったらどうだろう?」
「浴槽、傷まないかしら?」
こんな自問自答を、実は毎年繰り返しています(笑)
年の終わりと、父との静かな時間
気がつけば、今年も残りあと1週間ほど。
92歳の父は、今、老衰による終末期を迎えています。
私は毎日、介護施設へ面会に通っています。
体重は、元気だった頃から14kg減りました。
食事も、ほとんど受け付けなくなっています。
「死と向き合う」ということは、
やはり穏やかな気持ちばかりではいられません。
不安そうな表情をする日もあり、
心のケアが何より大切だと感じています。
昔の話を、ゆっくりと。
父の若い頃の仕事の話、家族の思い出。
時間は、流れるというより、静かに漂っているようです。
新しいお正月を迎えられるか、わかりません
来年のお正月を、父と一緒に迎えられるかどうかは分かりません。
でも今は、
「今この時間を、丁寧に過ごす」
それだけを大切にしています。
冬至のゆず湯のように、
派手さはなくても、じんわりと心と体を温める時間。
終活とは、
物を片づけることだけではなく、
こうした時間を、ちゃんと味わうことなのかもしれませんね。
今日も、ゆずの香りを思い出しながら、
父との時間を大切に過ごしたいと思います。