
今年1月1日、92歳の父が静かに息を引き取りました。 ようやく少し落ち着いたところですが、一息つく間もなくやってきたのが「確定申告」の季節です。
私には、3年前に脳出血で倒れ、現在は介護施設でお世話になっている未婚の兄がいます。父の介護が一段落したと思いきや、兄のサポートはこれからも続いていきます。まさに「介護はつづくよどこまでも」という心境です。
三人分の確定申告をこなす、私の「確定申告月間」
この時期、私は3つの異なる申告を一度にこなします。
- 自分の分: デザイン事業の「青色申告」
- 夫の分: ふるさと納税に伴う「確定申告」
- 兄の分: 年金受給と医療費にかかる「確定申告」
自分と夫の分は、利便性を考えてインターネット(e-Tax)で完結させています。しかし、兄の分だけは、3年前から変わらず「手書き」を貫いています。
あえて「手書き」で提出する、終活としての理由
今の時代、ネットの方が早いのは百も承知です。それでも私が税務署へ足を運び、手書きの書類を出すのには理由があります。
それは、「いつか私が管理できなくなった時、誰でも引き継げるようにするため」です。
私が高齢になり、もし誰かにバトンタッチすることになった時、デジタルのパスワードやメール管理は、第三者にとって大きな壁になりかねません。 「このファイルを見れば、去年までの流れがすべてわかる」 アナログな書類は、言葉以上の引き継ぎ資料になると信じています。
兄の申告に必要な書類チェックリスト(備忘録)
毎年、税務署から書類をもらい、以下の原本を添付して提出しています(手元には必ずコピーを保管)。
- 老齢基礎年金の源泉徴収票(公的年金等)
- 共済年金の源泉徴収票(公的年金等)(兄は公務員でした)
- 個人年金の支払い金額内容(2件)(雑所得 その他)
- 生命保険料控除証明書(生命保険料控除)
- 国民健康保険料支払い通知書(社会保険料控除)
兄妹介護ならではの「終わりの見えない不安」
父の介護をしていた時は、「きっと私の方が長生きするから、最後まで責任を持とう」と思えました。 しかし、兄弟となると話は別です。
どちらが先に逝くかわからない。私自身がいつ体調を崩すかわからない。 「私が動けなくなったら、兄の世話はどうなるのか?」 この不安は、日々大きくなっています。
弁護士や司法書士の方に頼む「成年後見制度」などの活用も頭をよぎりますが、費用面を考えると、現状ではかなり厳しいのが現実です。行政のサポートも、お金の管理というデリケートな部分を任せるには、まだ踏み切れない不安があります。
「今できること」を積み重ねる


兄が倒れてからの3年間、すべての書類をファイルにまとめてきました。そのおかげで、今のところ事務作業でパニックになることはありません。
未来のことはまだ正解が見えませんが、まずは「情報を整理し、誰が見てもわかる状態にしておくこと」。それが、今私ができる最大限の終活であり、兄への思いやりだと思っています。
情報を集めながら、無理のない範囲で、一歩ずつ。 同じように兄弟の行く末を案じている方と一緒に、ゆっくり考えていければ幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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