
「もしも私に何かあったら、これを見てね」1枚のメモが家族を救う
こんにちは。
今日は、私が実際に子どもたちに渡した「1枚の紙」についてお話ししたいと思います。
タイトルは、「もしも私に何かあったら、これを見てね」。
これを読んでくださっている60代の方々の中には、
「自分が突然倒れたら、家族はちゃんと対応できるのかしら?」と
うっすら不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
◆ 終活のきっかけは「兄の突然の病」
私がこの「メモ」を作ることになったのは、未婚の兄が脳出血で突然倒れたことがきっかけでした。
兄と一緒に暮らしていた父(当時90歳)は、兄に生活の管理を任せきり。
そして、病は突然起こり、私が手探りで山のような書類と格闘することに・・・
- 銀行口座がいくつあるのか
- 加入していた保険はどれか
- 金庫の番号は?
- 公共料金の支払いはどうしていた?
何一つわからず、書類や通帳を家中からかき集めて整理する日々が始まりました。
そのうえ、兄の病院・介護と、父の介護もあり、心身ともに本当に大変でした。
◆ 60代は「デジタル情報」も整理が必要な時代
兄はスマホやパソコンを使っていなかったので、幸いデジタル面での対応は必要なかったのですが、私たち60代は違いますよね。
- スマホのパスコード
- パソコンのログインパスワード
- ネット銀行や証券口座
- サブスク(動画、音楽、通販など)
- 保険や年金のWeb管理画面
これらを放置してしまうと、解約できず料金が引き落とされ続けたり、保険金が受け取れなかったりということも…。
「紙の書類がない=家族が気づけない」
これが今の時代の落とし穴なんです。
◆ 私が作った「1枚の紙」の中身
そこで私は、簡単なメモを作りました。
内容は以下の通りです:
※私はエクセルで作成して、必要なパスワードなども記入しています。※
【私の情報一覧メモ】
■ 銀行預金・証券口座
- ○○銀行 本店 普通 1234567(ビジネス用)
- △△信用金庫 ○○支店 普通 9876543(年金受取)
- 楽天証券
■ クレジットカード・バーコード決済アプリ
- ○○カード(Master)
- PAYPAY
■ 不動産
- 自宅マンション(名義:本人)
- 登記簿の保管場所
■車関係
- ○○車(車種名)ナンバー××××
- 自動車保険:○○損保
■ スマホパスワード:○○○○○○
■ パソコンログインパスワード:△△△△
■ サブスク一覧(ID・パスワード記載)
- YouTubeプレミアム
※パスワード一覧は別紙
■ 医療・介護について
- 延命治療は希望しません
- 介護が必要になったら、施設入所を希望します
◆ 難しく考えず「簡単メモ」から始めよう
「エンディングノート」と聞くと、少し大げさに感じてしまう方もいるかもしれません。
でも、何ページにもわたる立派なノートでなくても、たった1枚の紙で十分です。
大切なのは、
「家族が知っておくべき情報が、きちんと伝わっているか」
それだけです。
◆ 年に1回の見直しがおすすめ
この情報は、一度書いたら終わりではありません。
銀行口座を変えた、スマホを機種変更した、保険に加入した……。
私たちの生活は、日々変化しています。
なので、年に1回、お正月やお盆などの節目に見直すのがベスト。
そのタイミングで、子どもたちと話し合っておくのも大事な「終活」です。
◆ まとめ|「備え」は家族への優しさ
終活というと、「自分の死を意識する」ようで気が重いかもしれません。
でも、これは「自分がいなくても、家族が困らないようにする準備」です。
私が兄のことであれほど苦労したからこそ、
「自分の子どもには、そんな思いをさせたくない」
そう思って始めた小さなメモ作りでした。
作ってよかったと心から思っています。
▼ あなたも今日からできる終活ステップ
- 紙とペンを準備
- 銀行・保険・スマホ情報を書き出す
- 家族に伝える(タイミングは帰省時などがベスト)
- 年に1回、見直し!
私も手探りの終活ですが、みんなの笑顔が少しずつ増えれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございます。