
2026年1月1日、元日の夕方。 2ヶ月前から老衰と闘っていた父が、息を引き取りました。
眠るように、本当に穏やかな最期でした。
その日、私は午後3時過ぎまで父のそばにいました。「今夜か、明日の朝ぐらいにもしかしたら…」という予感があり、後ろ髪を引かれる思いで兄を残して一度帰宅しました。
そのわずか1時間半後の午後4時半。 介護施設から「息がとまったようです」と電話があり、すぐに駆けつけました。
元日という特別な日にもかかわらず、担当のお医者様がすぐに来てくださり、死亡診断書をいただくことができました。死因は老衰でした。
父が体調を崩してからの2ヶ月間、私は毎日2~3時間、様子を見に施設へ通っていました。 亡くなる少し前、父は何度も何度も「ありがとう」と言ってくれました。 「孫もひ孫もいて、幸せな人生やった」 そう話してくれた父の顔を、私は一生忘れないと思います。
元日の急な葬儀手配。それでもスムーズに進んだ理由
お正月休み、しかも元日です。 本来であれば、どこも連絡がつかなかったり、手配に時間がかかったりしてもおかしくない状況でした。
しかし、実際は驚くほどスムーズでした。
- 午後4時半:訃報を受け、施設へ
- 午後6時半:担当のお医者様の最後の診察
- 午後7時:死亡診断書を受け取り、葬儀社へ電話(1時間後にお迎え)
- 午後8時:葬儀会場へ移動、安置
- 1月2日:午前10時から打ち合わせ
- 1月3日:納棺
- 1月4日:葬儀・初七日・火葬・お骨上げ
- 1月5日:市役所手続き
すべてが流れるように進みました。 悲しみに暮れる間もなく次々と決断を迫られる葬儀ですが、私が心を乱さずに父を見送れたのは、**「事前の準備」**があったからです。
準備しておいて本当によかった「7つのこと」
高齢の親御さんをお持ちの方に、これだけは強くお伝えしたいです。 急な病気や事故なら仕方ありませんが、もし予期できる状況なら、前もって準備をしておくことを心からおすすめします。
私が実際にやっていて助かったのは、以下の7点です。
葬儀社の見学と費用確認(1年前から)
父が介護施設に入った頃から、複数社の見学に行き、立地や費用などを調べていました。「いざという時、どこに電話すればいいか決まっている」という安心感は絶大でした。
近くのお寺さんの確保
実家は隣県なのですが、3年前に介護のために父を呼び寄せていたため、こちらにお付き合いのあるお寺がありませんでした。事前にネットで同じ宗派のお寺を調べ、電話でお願いをしておきました。
規模と人数の決定
「家族葬」でいくこと、参列者の人数などをあらかじめ決めていたので、見積もりがスムーズでした。
遺影写真の用意
少ない写真の中から、父らしい笑顔の写真をピックアップし、加工しておきました。慌てて探すと、意外と良い写真が見つからないものです。
棺に入れるものの準備
父が好きだったもの、あちらに持って行ってほしいものをまとめていました。
施設の荷物引き上げの手配
これは私の子ども(娘婿)たちに頼んでいました。役割分担を決めておくと、家族全員で送り出すことができます。
書類関係のファイリング(重要!)
介護保険、後期高齢者医療、年金関係など、手続きに必要な書類を一つのファイルにまとめていました。「あれどこだっけ?」と探すストレスがゼロでした。
「亡くなる前から準備なんて…」と思う方へ
葬儀社もお寺さんも、全部自分で探さないといけません。 何も決まっていない状態で、大切な人を失った直後にこれら全てを判断するのは、精神的にあまりに過酷です。
「えっ、亡くなる前から葬儀の準備?」 そう思う方もいらっしゃるかもしれません。縁起でもない、と。
でも、私はこう思います。 これは、子どもが生まれる前に産着(うぶぎ)を用意するのと一緒です。
亡くなる前に準備しておくことは、「私が責任をもって、しっかりお見送りしますよ」という、家族としての責任感と覚悟の現れだと思うのです。
準備があったおかげで、私は事務的な焦りに支配されることなく、心から父に向き合い、感謝を伝えるお葬式にすることができました。
終活はまだ続きます
葬儀は終わりましたが、やることはまだ残っています。 「葬祭費の請求」や、父に関する「戦没者の弔慰金の整理」などがあり、今は書類が届くのを待っている状態です。
更に、「49日法要」「納骨」「初盆」などの準備もあります。
「育ててくれてありがとう」 そんな想いを込めながら、父が残した荷物の整理を少しずつ進めています。
みなさんも、後悔のないお見送りのために、元気なうちから少しずつ「もしも」の時のことを話し合ってみてくださいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。



