
終活といえば、やはり一番のテーマは「断捨離」ではないでしょうか。
私自身、昨年3階建ての戸建て住宅からマンションへ引っ越しをした際に、大規模な断捨離をしました。
なんと45リットルのゴミ袋で100袋分。
家具、家電、洋服、本、子どもたちの思い出のおもちゃやラケット、ドラム、ギターなど──。
「これまでの人生の一部」をひとつひとつ手放していく作業でした。
手放すのに一番悩んだのは「結婚するときに母に買ってもらった着物」
そんな中で、最後まで手が止まってしまったのが「着物」でした。
結婚のときに母が用意してくれたものです。
高価なものではありませんが、夏冬の喪服、訪問着、付下げ、羽織、小紋──。
母が家計をやりくりしながら揃えてくれたものでした。
母は10年前に他界しています。
「あの頃の母の思い」を思うと、どうしても捨てる気にはなれませんでした。
リメイクする?譲る?──悩み続けた着物の行方
「ほどいてバッグにリメイクしようか」
「誰か着てくれる人に譲れないかな」
そう思ってしばらく悩んでいました。
けれど、マンションに引っ越したあとは父と兄の介護、そして自分の仕事。
時間にも心にも余裕がなく、リメイクどころではありませんでした。
最終的に、思い切って買取サービスにお願いすることにしました。
バイセルさんに出張買取を依頼
ネットで調べてみると、着物買取では「バイセル」の評判が良かったので、思い切って出張買取をお願いしました。
結果としては、値段のつかないものも多く、提示された金額は正直「思ったより少ないな」と感じました。
けれど担当の方が値段のつかない着物も1枚1枚丁寧に広げて見てくれたのです。
その姿勢にとても好感が持てて、私は少し救われた気持ちになりました。
手放すことで得られた「心の整理」
袖を通していない着物もありました。
「タンスの肥やし」と言えばそうかもしれません。
でも、あの着物を持っていたことで、私はどこか安心していた気がします。
母の愛情を感じながら、
「ありがとう」と心の中でつぶやきながら手放しました。
今も続く“断捨離の旅”
マンションに引っ越して1年が経ちました。
それでも、断捨離はまだ続いています。
昔の写真、洋服、思い出の品──。
毎日少しずつ手放していくことで、心も軽くなっていくのを感じます。
「物を減らす」ことは、
「自分のこれからの人生を見つめ直す」ことでもあるのだと、今は思います。
まとめ:断捨離は“生き方”を整える時間
終活の断捨離は、単に物を処分することではなく、
「心の整理」そのものだと思います。
私のように、思い出の着物や品物の処分に迷ったときは、
無理せず、少し時間を置いてから考えるのもおすすめです。
どうしても手放せないときは、専門業者に相談するのもひとつの方法です。
出張買取なら自宅にいながら査定してもらえるので、体力的にも安心ですよ。
おわりに
断捨離は終わりがありません。
でも、「今を心地よく生きるための整理」だと思えば、少しずつでも進められます。
今日もまた、ひとつ物を手放して、ひとつ心が軽くなりますように。
最後までお読み頂き、ありがとうございます