
ある日突然、家族が倒れたら——
そのとき「必要な書類、すぐに出せますか?」
私は兄の急病をきっかけに、身をもってその大切さを痛感しました。
この記事では、私が実際に準備した「救急病院ポーチ」の中身と、備えておくことで得られる安心についてお話しします。
2年前、兄が倒れた日。まず困ったのは「書類が出てこない」こと
救急車はすぐ来た。でも保険証もお薬手帳も見つからない…
2年前、兄の様子がおかしいと連絡を受け、車で2時間かけて駆けつけました。
すぐに救急車を呼んだものの、保険証もお薬手帳も見つからず大慌て。
持病やアレルギーもわからず、救急隊員の方にうまく説明できませんでした。
書類の管理をしていたのは兄。父にはわからず…
当時、父は90歳で同居していたものの、書類のことは兄任せ。
どこに何があるか、父に聞いてもわからず、私自身もまったく把握していませんでした。
この体験から、「いざという時の備え」が本当に大切だと痛感したのです。
私が準備した「救急病院ポーチ」の中身
4人分をそれぞれ準備。家族で共有できる安心感


兄の件をきっかけに、父・兄・私・夫の4人分の「救急病院ポーチ」を作りました。
※今は父も兄も介護施設に入所しているのですが、キーパーソンの私が「救急病院ポーチ」を管理しています
それぞれのポーチには以下のものを入れています。
- マイナンバーカードまたは番号の控え
- 健康保険証
- おくすり手帳
- 病院の診察券
- 病歴・アレルギーが書かれたカード
- マスク
- メモ帳
- ボールペン
必要なときにパッと取り出せるよう、引き出しにまとめて収納しています。
病歴アレルギーカードについて

私が結婚した40年前はアレルギーという言葉はそれほどポピュラーではありませんでした。
その後、離れて暮らしていた父や兄の病歴やアレルギーについては、知らないことも多く、2年前兄が救急搬送されたときにとても重要な事だと痛感しました。
場合によっては治療が遅れたり、間違った治療をしたりする可能性があります。
メモ帳に「アレルギー無し、大きな病歴なし」。と書いて「救急病院ポーチ」の中に入れておくだけで、安全にスピーディーに治療が受けられる事を確信しています。
救急搬送されるときは、「救急病院ポーチ」を持って行ってください。
別居の子どもにも「ここにある」と伝える
私や夫に何かあったとき、別居の子ども達でもわかるように
「この引き出しに入ってるよ」と伝えています。
これで、もしものときも慌てずに対応できます。
まとめ
「もしもの備え」で安心を1つ増やそう
健康や命に関わる場面では、「情報がすぐ出せるかどうか」がとても大切。
「救急病院ポーチ」を作っておくことで、家族にも自分にも、安心が1つ増えます。
60代の今だからこそ、元気なうちに準備しておきたい大切な終活の一歩です。